機械で足指伸筋腱断裂を負い、12級の後遺障害。示談交渉で賠償額が約256万円アップした事例
1.事故発生と障害内容
機械の納入業者が、機械の不具合を点検・確認中、機械の操作を誤り、立合いをしていた依頼者の足指に回転刃が当たり、足指伸筋腱断裂を負いました。
治療後、依頼者には足指の可動域制限が残り、労災として、「1足の第1の足指の用を廃したもの」等として12級の後遺障害を認定されました。
2.相談・依頼のきっかけ
依頼者は、きちんとした賠償を受けることができるのか心配になり、当事務所のホームページをご覧になって、相談されました。
3.当事務所の活動
勤務中の事故なので労災案件ではあるのですが、勤務先には責任がなく、納入業者に100%責任があるという事案でした。
幸い、納入業者が損害保険に加入していたことから、納入業者からの示談の提案を待つことにしました。
しかし、 納入業者からの示談提案の内容(実質的には、損害保険会社の示談提案の内容)は、裁判基準より低額なものでした。
そこで、依頼者からご依頼を受けることになりました。
4.当事務所が活動した結果
当事務所において、裁判基準で損害額を計算しなおし、示談交渉を行いました。
示談交渉開始から約2か月で、無事、裁判基準の賠償額での示談がまとまり、当初の納入業者からの示談提案内容から、約256万円の賠償額の増額を受けることができました。
5.解決のポイント(所感)
労災案件でも、勤務先や納入業者などに責任がある場合には、被害者は、治療費や休業損害等だけでなく、慰謝料も請求できます。
今回は、納入業者からの示談提案の内容(実質的には、損害保険会社の示談提案の内容)のうち、傷害慰謝料と後遺障害慰謝料が、裁判基準よりかなり低額なものだったので、弁護士に依頼するメリットが十分ありました。
労災案件で、後遺障害が認定された場合には、弁護士にご相談ください。